ニュース 社会 作成日:2018年6月25日_記事番号:T00077767
李登輝元総統が22日から25日までの日程で沖縄を訪問し、23日に開かれた夕食会での講演で中国の覇権主義を批判し、日米台の連帯を訴えた。24日付自由時報などが報じた。
李元総統(右前2)は24日糸満市で行われた沖縄戦で犠牲になった台湾人日本兵の慰霊祭で、自身の揮毫(きごう)による慰霊碑の除幕を執り行った(24日=中央社)
李元総統は中国の覇権主義について「尖閣諸島問題、宮古島周辺の領海侵犯、南シナ海問題など、絶えず周辺国家との緊張状態を作り出し、潜在的な軍事衝突の可能性を生み出している」と指摘し、「中国は今日のアジアで最大の不安定要因になっている」と批判した。
その上で、李元総統は日本に対し、「アジア情勢の大きな変化に直面して、米国に頼ることなく、日本自身が大きく変化する必要がある」と注文を付けた。そして、日本、台湾、米国が共同で積極的にアジアの平和と安定のために協力していくべきとの持論を展開した。
なお、23日は安倍晋三首相が沖縄全戦没者追悼式に出席するため同県を訪れること決まっていたことから、李元総統と「偶然」接触するのではないかとの観測が持ち上がっていた。しかし、安倍首相は沖縄に滞在した約4時間の間に、李元総統の宿泊していたホテルに姿を現さなかった。李元総統の事務所はこの件に関してノーコメントとしている。
李元総統の退任後の日本訪問は9回目で、沖縄訪問は2008年以来2回目だ。
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