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台湾と豪、難民治療受け入れで覚書


ニュース 政治 作成日:2018年6月25日_記事番号:T00077768

台湾と豪、難民治療受け入れで覚書

 台湾とオーストラリアが昨年9月、オーストラリアが南太平洋の島国、ナウルに設けている難民収容センターで発生した急病患者や重症患者を台湾が受け入れて治療を行う内容の覚書を交わしていたことが分かった。これまでに10人がオーストラリア政府の費用負担で台湾に渡航し、治療を受けたという。難民認定希望者がオーストラリアで治療を受けて、残留することを防ぐ目的があるとみられる。25日付蘋果日報がシドニー・モーニング・ヘラルドを引用して伝えた。

 シドニー・モーニング・ヘラルドの報道を受ける形で、台湾外交部は24日、事実関係を認めた。難民らは台北市の台安医院(台湾アドベンチスト病院)で治療を受けたという。

 台湾外交部は「オーストラリアのメディアが報じたような秘密協定ではないが、全ての外交協定を公表しているわけではない。台湾の外交的立場は特殊であり、中国の圧力を心配し、通常は控えめに進めている」と説明した。

 外交部の李憲章報道官は「双方の協力は外交上の重大な成果だとは言えないが、世界保健機関(WHO)が掲げるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実践だ」と評した。