ニュース 社会 作成日:2018年6月25日_記事番号:T00077772
20年近い歴史を持つ台北市の懐石料理店「新都里」(滝四店、中山区)が23日、フェイスブック(FB)を通じ、6月いっぱいで閉店すると発表した。これを受けて「良いレストランがまた一つ減った」など、多くのファンから惜しむ声が上がっている。同店は今年3月に発表された「ミシュランガイド台北」で、基準を満たした料理「ミシュランプレート」を提供する店として評価を受けたばかりだった。
1983年創業の新都里は、台湾における懐石料理店の草分け的存在として知られ、日本料理の著名なシェフを数多く輩出した他、価格もランチメニューが920台湾元(約3,300円)、季節ごとのセットメニューが1,800~3,800元と比較的リーズナブルだったことから、いつも多くの客でにぎわっていたという。
全盛期には台湾と中国に計8店舗を展開していたものの近年、台湾の店舗を相次いで閉鎖し、滝四店を残すのみとなっていた。それでも今年、ミシュランガイド台北で「新鮮な食材を使用して注意深く調理されている」などと高評価を受けていた。
同店は閉店理由について、「将来的な発展および市場全体の趨勢の変化を考慮し、株主と検討した結果、賃貸契約の切れる6月末での閉店を決めた」とのみ説明した。ただ一方で、「将来、市場の発展状況をみた上で、皆さんと再会できる機会があれば」と記しており、復活に含みも持たせている。
なお台北市では最近、ジャズのライブ演奏が人気を集めていた「ブラウンシュガー・ライブ&レストラン」(信義区)、イタリアンの「Trattoria di Primo 復興店」(大安区)、香港式火鍋の「馥臨」(大安区)、サンショウと唐辛子の辛いスープが特徴の「麻辣(マーラー)鍋」で有名な「詹記麻辣鍋」(中山区)など長きにわたり親しまれてきた飲食店が相次いで閉店を発表しており、時代の移り変わりに市民からため息が漏れている。
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