ニュース 電子 作成日:2018年6月26日_記事番号:T00077775
LED(発光ダイオード)最大手、晶元光電(エピスター)は24日の董事会で、ファウンドリー業務をスピンオフ(分離・独立)して、100%子会社の晶成半導体を設立することを決定した。資本金は10億台湾元(約36億円)、効力発生日は10月1日の予定。垂直共振器面発光型レーザー(VCSEL)、GaN-on-Si(ガン・オン・シリコン)デバイスなどの受託生産業務を担い、来年の黒字計上、3年以内の株式公開(IPO)を目指す。26日付経済日報などが報じた。
李秉傑董事長(左2)は、晶成半導体が将来エピスターに貢献すると期待感を示した(25日=中央社)
晶成半導体の総経理には周銘俊・現エピスター総経理が7月16日付で就任し、エピスター総経理には、范進雍副総経理が昇格する。
周総経理は、晶成半導体についてエピスターのファウンドリー事業処が前身で、売上高は1億~2億元規模と説明。月産能力は4インチウエハーが2,000枚、6インチウエハーは現在2,000枚で、5,000~6,000枚まで引き上げる。従業員は現在、研究開発(R&D)など30人余りだが、来年末までに100人以上に増やす予定だ。
周総経理は、早ければ第4四半期に3次元(3D)センサーの少量出荷を開始する予定で、来年は大幅な増収が見込めると話した。
ミニLED、Q4出荷へ
一方、エピスターはミニLED、マイクロLEDに注力する。エピスターは同日、ミニLEDについて、第4四半期に受注を獲得し、少量出荷する予定で、2020年には売上高の3~4割を占めると予測を示した。
エピスターによると、ミニLEDは現在スマートフォン1台当たり4,000個必要で、来年には2,000個に減少するが、ミドルエンド機種にも採用が広がると予測。既にスマートフォンブランド1社から受注しており、問い合わせも多いと明かした。この他、海外ディスプレイ大手が100インチ以上の大型モニターを生産しており、ミニLEDを搭載する予定だと指摘した。
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