ニュース 電子 作成日:2018年6月27日_記事番号:T00077806
スマートフォン大手、宏達国際電子(HTC)の株主総会が26日開かれ、王雪紅(シェール・ワン)董事長に対し、株主から「昨年の株主総会では黒字を達成できると言ったのに、赤字が169億台湾元(約610億円)に拡大した」などと厳しい批判が噴出した。経営陣の交代を求める声も上がった。27日付工商時報などが報じた。
個人株主ら300人を前に、王董事長(中)は来年こそは配当を出したいと語った(26日=中央社)
これに対し王董事長は「今年は利益を出せる見通しだ。現在、バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)、拡張現実(AR)、第5世代移動通信規格(5G)、人工知能(AI)、ブロックチェーンをスマートフォンに詰め込み、世界を超える製品の開発に取り組んでいる」と述べ、株主の理解を求めた。
HTCは2015年から昨年まで3年連続で赤字で、昨年の赤字額は資本金の2倍以上となった。ただ、今年はグーグルのスマホ「ピクセル」の受託生産部門をグーグルに売却した売却益11億米ドルによって、本業で赤字が続いたとしても黒字決算は困難ではないとみられる。
株主総会では、今年は株主配当を見送ることも決まった。株主からは黒字転換達成までは役員報酬を出さないよう求める意見も上がったが、同社は業界水準を維持するとして退けた。
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