中国合成橡膠（ＣＳＲＣ、中橡）の張安平董事長は26日、傘下のカーボンブラック（ＣＢ）事業が昨年黒字に転換したと明かし、今後はインド工場の年産能力を45万トンまで順次増強する他、欧米でも年産能力15万トンの新工場を計画していると語った。27日付工商時報が報じた。
同社のカーボンブラック工場は、台湾に１基、中国に３基、米国に３基、インドに１基あり、年産能力は計79万トンで世界５位。今年１～５月の連結売上高は95億4,100万台湾元（約345億円）で前年同期比17%増だった。
インド工場の年産能力は８万5,000トン。昨年やっと黒字に転換した。中国工場について張董事長は、現地当局が効率の低い小規模工場を淘汰（とうた）する政策を進めたことにより、市場の需給バランスが改善し、昨年は３工場とも利益を計上したと説明した。
