ニュース 社会 作成日:2018年6月27日_記事番号:T00077823
経済部国際貿易局(国貿局)に勤める男性公務員が昨年末、コンビニエンスストアで買い物をした際、支払いに長時間待たされたことに腹を立て、店員と口論になった。この男性は、米国で博士号を取得したという高学歴を盾に優位を示そうとしたものの、店員から思わぬ逆襲を受けることとなった。
トラブルが発生したのは台北市内のある全家便利商店(台湾ファミリーマート)の店舗。昨年12月18日、国貿局勤務の男性が同店を訪れ、商品を手に取ってレジに向かったところ、そこには長蛇の列ができており、女性店員に対し、レジ担当者を増やすよう要求した。しかし彼女は「人手が足りないんです」と返答。これに腹を立てた男性は「口答えするのか!」と声を荒げた。
これを見かねた別の男性店員が「人がいないんです」と説明したが、男性客は「お前は人じゃないのか?」と罵声を浴びせたため、店員は「待てないなら別の店に行ってください」と応じた。
すると男性客は相手に恥をかかせたいと考えたのか、突如「オレは米国へ留学して博士号を取得したんだぞ、お前は?」と挑発。しかし店員からは思いがけず「僕は米国人だけど?」との返答が。怒りの収まらない男性客は「米国人は台湾で働けないぞ」と反撃したはずが、堪忍袋の緒を切らした店員が「二重国籍だから問題ないんだよ、ばか!」と吐き捨てた。
男性客は店員の名前を確認しようと名札に手を伸ばしたが、店員から警察に通報すると宣告されたため、捨てぜりふを吐いて店を後にした。
男性客は怒りが収まらず、交番に駆け込み、警察官とともに再度来店。また店員から「留学野郎がまだうろうろしてたのか!」と罵られたため、店員を刑事告訴することに決めた。
ただ検察官は、男性客が先に学歴を盾に挑発したことが店員を刺激したと判断。店員に相手の名誉を毀損(きそん)しようとする意図はなかったとして不起訴処分とした。
インターネット上ではこの騒動に対し、店員支持と男性客への批判一辺倒で、「学歴が高いからといって行いが良いとは限らない」といったものが多い。いくら店員に腹がたったとしても、学歴を持ち出すのはお門違いだ。
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