ニュース 社会 作成日:2018年6月28日_記事番号:T00077847
台中市に住むある男性は、趣味のマラソンに熱中するあまり、毎週のように大会に出場し、家庭を顧みなかったことが原因で妻に離婚を切り出されてしまった。男性は離婚を拒否したものの、妻が裁判所に離婚調停を申し入れたところ、裁判官も「夫は妻よりマラソンが大事と思われる」と指摘。離婚を認める判断を下した。
この夫婦はともに警察官で、2008年に結婚、子供はなかった。妻によると、夫は結婚後、17年までの9年間でフルマラソン69回を含む108回のマラソン大会に出場。こうした大会の大半は他県市で開催されたため、夫は前日または当日早朝の暗いうちに自宅を出発し、休日のほとんどをマラソンに費やしていたという。
結婚3年目のある日、妻が高熱を出して入院することになったが、夫は彼女を病院に送り届けた後、点滴装置を付けて1人でトイレにも行けない妻を残し、すぐにマラソン大会へ向かったこともあったそうだ。
こうした妻の言い分に対し、夫は「マラソン大会にはそんなに出場していない。多くても7~8回だ」と主張。妻との間に多少のいさかいはあるが、離婚するほどではないと訴えた。
しかし、夫婦の家族や友人に聞き取り調査を行ったところ、夫が頻繁にマラソン大会に参加していたことは事実で、後に夫自身も「9年で108回」の出場を認めた。また病気の妻を放置して大会へ出掛けたことは「マラソンが自分より重要」と思われても仕方がなく、2人の夫婦関係は既に損なわれているとして、裁判所より離婚を認める判断が示された。
ただ妻によると、自分の稼いだ金で自宅をリフォームしようとしたところ、夫から深夜にLINE(ライン)で「『俺』の家を勝手にいじるな」と告げられたり、夫が妻の車に乗ってガソリンを入れた際にはレシートを示して、代金の支払いを請求することもあった。夫には夫婦で生活を共にするという意識が欠けていたようで、「マラソン好き」だけが離婚の理由ではなさそうだ。
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