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工研院のEV用IGBT技術、パンジットに供与


ニュース 電子 作成日:2018年6月29日_記事番号:T00077854

工研院のEV用IGBT技術、パンジットに供与

 工業技術研究院(工研院、ITRI)は28日、整流ダイオード大手、強茂(パンジット・インターナショナル)と技術提携を結ぶと発表した。同機関が開発した、電気自動車(EV)用パワー半導体の中でも将来性が高いとされる絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)モジュールに関する技術をパンジットに提供し、これを基に同社は来年第1四半期に同モジュールのテスト量産ラインを設置する計画だ。29日付経済日報が報じた。

/date/2018/06/29/01panjit_2.jpg工研院電光系統所の呉志毅所長(左2)と方敏清パンジット董事長(右2)が技術提携に調印し、握手を交わした(工研院リリースより)

 工研院によると、IGBTは従来のパワー半導体に比べ、熱抵抗を40%抑え、チップ動作中の温度を20度下げることができ、EVバッテリーのエネルギー交換効率を大幅に向上させられる。しかし、台湾では従来IGBTモジュールの独自技術を欠いており、関連メーカーがEV市場に参入するには海外大手との提携に頼るほかなかった。

 しかし工研院はこのほど、EVのほか、インバーター家電用コンプレッサー、工業用モーターなどに応用可能なIGBTモジュール技術の開発に成功。同技術の供与を受けるパンジットは、チップからモジュールまでを含む十全なIGBTソリューションの提供が可能な中華圏で唯一のメーカーとなり、欧米大手との技術格差を縮められるという。