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太陽電池不況、緑能科技が労働時間削減【表】


ニュース その他製造 作成日:2018年7月2日_記事番号:T00077889

太陽電池不況、緑能科技が労働時間削減【表】

 太陽電池用シリコンウエハー大手、緑能科技(グリーン・エナジー・テクノロジー)の従業員によると、同社は5月末から勤務体制を従来の4日勤務2日休暇から2日勤務2日休暇に変更すると通告したもようだ。緑能科技は1日、不況で受注が大幅に減少したことを受け、勤務体制を2日勤務2日休暇に変更し、一部の従業員をグループ企業に配置転換したことを認めた。2日付経済日報が報じた。

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 緑能科技の従業員は、残業代もなくなり、月給が1万台湾元(約3万6,000円)以上減ったと説明。いつ4日勤務2日休暇の勤務体制に戻るのかは分からず、実質的な無給休暇実施で、労働基準法(労基法)違反だと訴えた。

 緑能科技は、今回の措置は従業員の権益を保障するための一過性のもので、労基法には違反していないと強調した。

 太陽電池業界は中国政府による太陽光発電への補助金の大幅削減を受け、台湾では関連各社が減産など対応を迫られている。こうした中、主に多結晶シリコンウエハーを生産する▽緑能科技▽中美矽晶製品(シノアメリカン・シリコン・プロダクツ、SAS)▽達能科技▽国碩科技工業(ギガストレージ)──などは、単結晶シリコンウエハーメーカーに対抗し、補助金獲得と生産コスト削減を目指す企業連盟の結成を検討している。