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大型病院の外来患者削減、7月から数値目標


ニュース 医薬 作成日:2018年7月2日_記事番号:T00077891

大型病院の外来患者削減、7月から数値目標

 衛生福利部(衛福部)中央健康保険署(健保署)は、大型病院の混雑解消に向け、7月から外来患者を毎年2%削減することを求める。達成できない場合には、未達成分の健保給付を行わない。2日付聯合報が伝えた。

/date/2018/07/02/09health_2.jpg健保署の蔡淑鈴副署長は、大型病院の外来患者を年間2%削減すれば、軽症者など延べ80万人が地域の診療所などを利用するとの見通しを示した(2日=中央社)

 対象は区域級(地域拠点病院)以上の大型病院で、外来患者を毎年2%、5年で10%削減することが求められる。このため、軽症患者が大型病院を受診した場合、医師から開業医での受診を勧告されるケースが増えそうだ。

 ただ、医療現場では削減目標の達成を危ぶむ声も根強い。現場の医師は「未達成分の健保給付が受けられないことによる損失は、患者を減らすことによる損失より小さいため、病院側は協力に消極的なのではないか」と指摘した。

 台湾医療改革基金会(医改会)は、外来患者削減の対象に病状の重さによる規定がないため、混雑は解消されないとし、各病院の軽症患者の削減割合を公表することを健保署に求めた。