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リムパック参加、台湾は慎重な立場


ニュース 政治 作成日:2018年7月2日_記事番号:T00077901

リムパック参加、台湾は慎重な立場

 米海軍主催の多国間海上演習「環太平洋合同演習(リムパック)」が28日、ハワイで始まった。同演習に台湾は参加していないが、米上院は最近可決した2019年度国防権限法(NDAA)案で、米軍が台湾軍の定期軍事演習に参加すべきとの意見を付記し、米台間の軍事交流活発化を求めている。米海軍第3艦隊のアレクサンダー司令官はリムパックへの台湾の参加については、「米政府上層部の決定が必要だ。現時点で台湾は参加を求めていない」と発言した。30日付自由時報などが報じた。

 アレクサンダー司令官の発言について台湾国防部の官僚は、「来年も参加意欲を表明するが、現時点では米国と軍事交流の頻度を増やし、形を充実させることに取り組んでおり、単独の演習に参加することにはこだわらない」と語った。米台間の軍事交流は細く長く続けるべきで、一気に成果を求めるべきではないと米台双方が認識しているという。

 国防部官僚はまた、今年11月に海軍と医療関係者で構成するグループが米軍艦船上で実地研修を受ける計画を挙げ、「こうした協力が常態化すれば、将来、リムパックの人道的救援の分野に参加できる機会があるかもしれない」と語った。

 米国は2014年から中国をリムパックに招いてきたが、今回は南シナ海の軍事拠点化を加速させていることを理由に排除した。アレクサンダー司令官は、先週、就任後初訪中したマティス国防長官が、習近平国家主席と軍上層部に対し、「必要な時は中国に立ち向かう」との米国の立場を非常に明確に説明したと明らかにした。