ニュース 電子 作成日:2018年7月4日_記事番号:T00077929
中国の四川省で6月27~28日に発生した豪雨による洪水で、仮想通貨の採掘(マイニング)工場の装置数万台が浸水した。世界のマイニング能力3割減少に相当し、マイニング装置向けに生産しているファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)などは受注増が見込めそうだ。4日付経済日報などが伝えた。
市場関係者は、マイニング装置の世界最大手、北京比特大陸科技(ビットメイン・テクノロジーズ)が演算能力回復のため、TSMCに追加発注すると予測した。ビットメインが必要とするマイニング用チップは、TSMCが南京市の12インチウエハー工場で量産を開始している。ビットメインのTSMCへの発注量は月2万枚に上るとされる。
ビットコイン価格は7月に入り、11%以上上昇した。
ビデオカード、在庫解消か
四川省の豪雨で大量のビデオカードも浸水し、ビデオカード大手の技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)、微星科技(マイクロスター・インターナショナル、MSI)、撼訊科技(TUL)などの在庫消化が進みそうだ。TULは、四川省の洪水後、ビットコイン価格が下げ止まっており、マイニング関連メーカーに好材料だと指摘した。
四川省では、水力発電による安い電気料金と、マイニング装置に適した山間部の気候を理由に、中国の7割、世界の2割に当たるマイニング工場が集中している。マイニング工場の多くが農村に作られた簡単な設備だったため、洪水の被害が大きかったようだ。
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