ニュース その他製造 作成日:2018年7月5日_記事番号:T00077955
自転車世界最大手、巨大機械工業(ジャイアント・マニュファクチャリング)は4日、ハンガリーで新工場を建設すると発表した。現地時間5日午後に着工式典を行い、2019年下半期に第1期を稼働する予定だ。当初の年産能力は30万台。電動アシスト自転車の需要が急速に高まる欧州で現地生産することで、需要の変化に迅速に応えつつ、関税や輸送コスト削減を図る。5日付経済日報などが報じた。
新工場は、主に欧州市場向けに自転車と電動アシスト自転車を生産する。第1期に1,500万ユーロ(約19億3,000万円)、3期で4,800万ユーロを投じる予定だ。中国工場(年産能力330万台)、台湾工場(100万台)、オランダ工場(30万台)に続く、同社4カ所目の生産拠点となる。ジャイアントは今月2日、オランダでの欧州物流センター設置計画も発表している。
電動アシスト自転車は従来、中国工場で生産していたが、欧州需要の高まりを受け、今年初めに台湾にも生産ラインを設置した。電動アシスト自転車の昨年の年産能力は24万台で、今年は35万台に拡大する予定だ。
背景には、欧州連合(EU)が現在、中国製電動アシスト自転車に対して反ダンピング(不当廉売、AD)や相殺関税措置の調査を行っていることもあるようだ。
東欧に照準
杜綉珍董事長は、中欧のハンガリーは、地理的条件がよく、輸送経路にも恵まれていると指摘。将来、東欧や内陸部でも販売するため、ハンガリー工場建設を決めたと説明した。
業界関係者は、オランダ工場がオランダ、英国、フランス、ドイツなど西欧諸国向けに供給し、ハンガリー工場は東欧市場を開拓するとの見方を示した。
ハンガリー工場建設は、ジャイアント創業者の劉金標氏に代わり、姪(めい)の杜氏が17年1月に董事長に就任して以来で最大規模の投資案件だ。杜董事長は財務長(CFO、最高財務責任者)時代が長かったものの、ビジネス感覚に優れており、流行にも敏感だ。女性向けブランドや電動アシスト自転車に注力している。
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