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頼行政院長、「中国大陸」の呼称使用


ニュース 政治 作成日:2018年7月5日_記事番号:T00077975

頼行政院長、「中国大陸」の呼称使用

 頼清徳行政院長は3日、「天下雑誌」37周年企画「美麗台湾行」の発表会であいさつした際、「政府として『中国大陸』の観光客が台湾を訪れることを歓迎する」と発言した。頼行政院長はこれまで「中国」という表現を使っていたため、意図的に呼称を変更したのではないかと関心を集めている。5日付中国時報が伝えた。

 実際の発言だけでなく、行政院の報道資料やフェイスブックでも「中国大陸」という表現が使われており、中国メディアは「民進党が中国への態度を変えたのか、あるいは中国人客誘致で経済をてこ入れし、年末の統一地方選に追い風になるようにしたいのではないか」と分析した。

 頼行政院長は今年4月に立法院で自分を「現実的な形で台湾独立に取り組む人物だ」などと発言し、中台関係の現状を維持するとの政府の立場に反すると批判を浴びた経緯がある。

 行政院の徐国勇報道官は、「頼行政院長が『中国大陸』と呼ぼうが『大陸』と呼ぼうが、習慣的な呼称であって、全て中華人民共和国を指す」と述べ、これまでにも「大陸」「中国大陸」「中国」という表現を使うことがあったとして、「特別な意味はない」と説明した。