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受動部品最大手ヤゲオ、6月売上高も過去最高【表】


ニュース 電子 作成日:2018年7月9日_記事番号:T00078010

受動部品最大手ヤゲオ、6月売上高も過去最高【表】

 受動部品最大手、国巨(ヤゲオ)が6日発表した6月売上高は80億5,400万台湾元(約293億円)で、4カ月連続で過去最高を記録した。前月比26.8%、前年同月比227.7%の増収。これにより、第2四半期売上高は前年同期比159.4%増の192億4,400万元となり、過去最高だった。7日付工商時報が伝えた。

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 ヤゲオは特殊用途製品の増産、中華圏でのハイエンドスマートフォンをはじめ最終製品の需要増加などを好業績の理由として挙げた。

 一方、受動部品業界では、日本の積層セラミックコンデンサー(MLCC)メーカーが顧客に値上げを通告したと伝えられる。日本メーカーは値上げと同時に顧客に小型規格への移行を促しているという。

 業界の値上げはヤゲオが主導したが、日本メーカーの追随値上げ幅はこれまで小さく、日台間で価格差が縮小したため、日本メーカーに発注がシフトする傾向が見られた。日本メーカーが従来型規格のMLCCの受注を取りやめた上、値上げに踏み切れば、台湾メーカーへの発注が再び増える可能性が指摘されている。

 ノートパソコン受託生産大手、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)、緯創資通(ウィストロン)、和碩聯合科技(ペガトロン)はこのほど、ヤゲオと長期供給契約を結んだもようだ。ただ、受動部品の供給不足は長期化するとみられ、ノートPC受託生産各社は依然状況を楽観していない。