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米ミサイル駆逐艦、台湾海峡を航行


ニュース 政治 作成日:2018年7月9日_記事番号:T00078028

米ミサイル駆逐艦、台湾海峡を航行

 国防部は7日、米海軍のミサイル駆逐艦「ベンフォールド」と「マスティン」の2隻が台湾海峡を南から北へと航行したと発表した。米駆逐艦は昨年7月にも、中国の空母「遼寧号」の台湾海峡北上を追跡したとの観測が出ていたが、国防部は事実か否かの確認を避けていた。国防部が進んで発表するのは異例のことだ。8日付自由時報が報じた。

 両ミサイル駆逐艦は横須賀を母港とする米海軍第15駆逐隊に所属し、6月初旬にグアム島周辺海域で演習に参加、6月末に空母ロナルド・レーガンと共に南シナ海に入っていた。台湾海峡の航行は、中国をけん制することが狙いとみられている。

 政治大学国際事務学院の丁樹範名誉教授は、米国は南シナ海と台湾海峡の戦略を連動させていると指摘した上で、米国内で、中国による南シナ海の軍事拠点化に有効な手が打てなかったことで「南シナ海では既に敗北した」との声が出ており、「これ以上負けられない」との心理から台湾関連の戦略強化に動いていると分析した。

 丁名誉教授はまた、米軍の活動強化は中国を緊張させ、さらに多くの空軍機の派遣や、軍艦を台湾に接近させるなど、台湾への圧力を強化する動きに出るとの予測を示した。