ニュース 社会 作成日:2018年7月9日_記事番号:T00078033
台湾の百貨店業界ではここ数年、飲食店の充実によって集客を図る動きが強まっており、内外の有名レストランの誘致が相次いでいる。その反面、話題の人気店で食事をしようとしても、常に長い行列ができており、中に入るまでに長時間待たされる問題が悩みの種だ。こうした中、業界では行列に並ぶ時間を解消するシステムやアプリの導入が相次いでいる。
百貨店最大手の新光三越百貨は台湾の16館で、大小合わせて250店のレストランや喫茶店が営業している。特に多くの有名レストランが集まる台北信義新天地(台北市信義区)の4館では食事時になると常に満席状態となる。このため、同百貨店では昨年9月、インターネットサイトやアプリを通じて行列の順番を予約し、順番が近づけばメッセージで知らせるサービスを開始した。現在、毎月9万組の客がこのアプリを使用しているという。
遠東百貨(ファーイースタン・デパートメント・ストアズ)は5月、飲食店の順番待ち予約専用アプリ「快排」の最新版をリリース。順番待ちの人数や人気メニュー、割引情報などが表示されるほか、アプリを使って料理やサービスについての評価をフィードバックすることもでき、ダウンロード件数はこれまでで1万件を突破した。
このほか台北駅に隣接する百貨店、京站時尚広場(Qスクエア)でも、館内レストラン15店で4月から同様のサービスを導入している。
こうしたサービスの導入により、客は従来行列に並んでいた時間をショッピングに充てるようになり、百貨店の業績向上にもつながるため、双方にメリットがある「ウィンウィン」といえそうだ。
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