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中鋼の域内価格、Q3は17.8%値上げ


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年5月30日_記事番号:T00007804

中鋼の域内価格、Q3は17.8%値上げ

 
 鉄鋼最大手の中国鋼鉄(CSC)は29日、第3四半期の域内向け販売価格の全面値上げを発表した。1トン当たりの値上げ幅は、冷延製品が4,320台湾元(約1万4,900円)、熱延製品が4,500元。平均値上げ幅は過去3番目に大きい17.8%となる。第2四半期の19%に続く大幅値上げに、30日付工商時報では、川下の製品や住宅価格に上昇圧力が生じると懸念を示している。
  
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 上半期は国際相場と域内価格の差が主要鉄鋼製品で7,000~1万1,300元に達している。中鋼では、国際相場との差を縮小させ、かつ原料価格、運送費上昇による生産コストの増大を適度に反映させるため、第3四半期も値上げせざるを得ないと説明している。

 中鋼は今回の値上げについて、「域内の川下産業のコスト転嫁能力、競争力に配慮したもので、値上げ幅は十分に生産コストを反映できておらず、依然国際相場よりも100米ドル以上安い」と強調した。

 鉄鋼流通業、新光鋼鉄の粟明徳董事長も、「第4四半期にもう一度値上げが行われる可能性が残る」と分析している。