ニュース その他分野 作成日:2018年7月10日_記事番号:T00078055
財政部統計処が9日発表した6月の輸出総額は282億5,000万米ドルで、前月比3%減ながら前年同月比では9.4%増加し、同月としての過去最高を記録した。春節(旧正月)の影響で落ち込んだ2月を除くと、前年同月比で20カ月連続のプラス成長となった。蔡美娜統計処長は、世界景気が依然拡大傾向にあること、新興ハイテク分野の応用拡大、原油やベースメタルの価格上昇の恩恵を受けたと説明した。10日付経済日報などが報じた。
製品別では、機械が製造のスマート化や自動化の需要を背景に23億8,700万米ドルで前年同月比18.1%増と大幅に増加した。また、▽鉱産物、14億300万米ドル(前年同月比49.6%増)▽化学品、18億6,900万米ドル(26.9%増)▽ベースメタルおよび製品、27億8,600万米ドル(23.4%増)▽プラスチック・ゴム、21億9,400万米ドル(18.1%増)──と、原油や原材料価格の上昇を受け、従来型産業が軒並み好調だった。
一方、半導体など電子製品は87億4,000万米ドルと前年同月比1.7%減少した。春節の影響があった月を除くと、2016年6月以来のマイナス成長だった。昨年6月は、米アップルのスマートフォン新機種の部品調達が前倒しされ、数値が高かったことが主因だ。
その他、▽情報通信技術(ICT)製品、29億4,300万米ドル(前年同月比0.3%増)▽液晶パネルなど光学器材、9億9,700万米ドル(0.2%増)▽電機製品、9億5,000万米ドル(12.7%増)──などだった。
日本向け、過去最高に
輸出先別では、日本が20億9,200万米ドルで前年同月比21.3%増となり、単月の過去最高を記録した。鉱産物が1億7,000万米ドルで51.8倍に増加した他、プラスチック・ゴム製品が6,000万米ドルと49.2%増だった。
その他、▽中国(香港含む)、114億9,400万米ドル(前年同月比10.1%増)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、50億5,300万米ドル(5.5%増)▽米国、32億9,100万米ドル(5.4%増)▽欧州、27億8,400万米ドル(20%増)──と軒並み増加した。
今後の見通しについて蔡統計処長は、米中貿易摩擦や為替変動、アップルのスマホ新機種の需要の程度が変数になると指摘。7月の輸出総額は前年同月比5~7%増加すると予測を示した。
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