ＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）は11日、モノのインターネット（ＩｏＴ）向け無線通信技術、NB－IoT（ナローバンドＩｏＴ）用ＳｏＣ（システム・オン・チップ）「MT2625」がソフトバンクの認証を取得したと発表した。12日付工商時報が報じた。
メディアテックは、今後、MT2625を搭載した低消費電力の機器が日本の主な無線ネットワークで運用されると説明した。MT2625はスマートホーム、物流追跡、自動車のインストルメントパネル（インパネ、計器盤）向けなどで応用可能だ。
この他、メディアテックはロー～ミドルエンドスマートフォン用チップの生産について、グローバルファウンドリーズ（ＧＦ）の14ナノメートル製造プロセスを採用することを決めたとの観測が浮上した。コスト削減による粗利益率向上が狙いとされ、第３四半期に量産、出荷を開始するとみられる。メディアテックはノーコメントだ。
市場では昨年、メディアテックが一部チップの生産委託先を台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）から、コストが20%安いＧＦに切り替えるとの観測が浮上していた。
