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記事番号:T00078113
2018年7月13日15:42

 下半期発売が予想される米アップルのスマートフォンiPhoneは、最も売れると期待される下位モデルの6.1インチ液晶ディスプレイ(LCD)搭載機種を含む全3機種で、顔認証システム「Face ID」に対応するもようだ。タブレット端末、iPad Pro新機種も初めてFace IDに対応するとみられる。事実であれば、顔認証システム用の3D(3次元)センサー主要部品をアップルに独占供給するとされる穏懋半導体(ウィン・セミコンダクター)をはじめ、台湾サプライヤーが恩恵を受けそうだ。13日付経済日報などが報じた。

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 アップル製品の動向予測に定評のある台湾人アナリスト、郭明錤氏(中国・天風国際証券)は、新iPhoneの▽6.1インチLCD搭載機種▽5.8インチ有機EL(OLED)ディスプレイ搭載機種▽6.5インチ有機EL機種──の全3機種が、ノッチ(切り欠き)デザインの全画面ディスプレイ(狭額縁設計のインフィニティディスプレイ)となり、いずれもFace IDに対応するとの予測を示した。下半期のiPhone出荷予測は8,000万~9,000万台で、うち6.1インチLCD搭載機種が50~55%を占めると見込む。

 また郭アナリストは、アップルは全製品を一新すると予測。9月にiPad Proの11インチ機種、12.9インチ機種を発表し、iPadで初めてFace ID対応、ホームボタンをなくすと予測した。市場調査会社によると、iPadの年間販売台数は4,000万台。Face IDを初めて搭載した昨年11月発売のiPhoneX(テン)に匹敵する規模だという。

 iPhoneXは、穏懋が3Dセンサーの主要部品、垂直共振器面発光型レーザー(VCSEL)を独占的に供給している。Face ID搭載拡大が事実であれば、穏懋は今年の受注が倍増し、年内はフル稼働が続くと予想される。

 この他、タッチパネルの▽業成控股(ゼネラル・インターフェース・ソリューション・ホールディング、GIS)▽宸鴻科技集団(TPKホールディング)──や、受託生産の▽鴻海精密工業▽和碩聯合科技(ペガトロン)──など台湾のサプライヤーが軒並み恩恵を受けそうだ。

 さらに証券会社は、アンドロイドOS(基本ソフト)搭載機種でも顔認証システムの採用が加速し、ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)なども恩恵を受けると指摘した。

アップルウオッチ、画面拡大

 郭アナリストは、腕時計型ウエアラブル(装着型)端末「Apple Watch(アップルウオッチ)」新製品「シリーズ4」2機種も下半期に発売され、画面サイズは1.57インチと1.78インチへと、従来の1.5インチと1.65インチから拡大すると予測した。心拍数測定など健康管理の機能が強化されると見込む。

 この他、▽ノートパソコン「MacBook(マックブック)」と「MacBook Pro」▽小型デスクトップPC「Mac mini(マックミニ)」▽ワイヤレスイヤホン「AirPods(エアポッド)」──の新製品や、昨年9月に発表されたワイヤレス充電パッド「AirPower(エアパワー)」が発売されると予測した。

【表】

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