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技嘉科技、華碩との技術紛争で謝罪へ


ニュース 電子 作成日:2008年5月30日_記事番号:T00007813

技嘉科技、華碩との技術紛争で謝罪へ

 
 技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)は29日、省電力チップの技術データの真偽をめぐる華碩電脳(ASUS)との論争で、技術データの図表に誤りがあったとして、近く謝罪広告を掲載し、華碩側に謝罪する方針を明らかにした。30日付電子時報が伝えた。

 今回の論争は、技嘉が華碩の省電力チップ「EPU」について、計測データはねつ造であり、省エネ効果は技嘉の「EDS」のほうが優れているなどと主張したこと。華碩はこれに強く反発し、裁判所と公平交易委員会(公正取引委員会)に提訴していた。 

 技嘉科技が一転謝罪方針を固めたのは、華碩の提訴を受け再確認したところ、技術データには誤りがなかったが、資料に静電容量に関する図表が誤って配置されていたことで、メディアの誤解を生んだと判断したことが理由だ。技嘉科技は最大限の誠意で華碩側とのトラブルを収拾したい構えだ。華碩側は「コメントを避ける」としている。

 マザーボード業界関係者は、「相手の弱点を攻撃し、自社製品の優位を強調する戦略は珍しくないが、その効果は顕著とは言えない。今回のトラブルはメディアにオフレコ部分を報道されたことで、華碩としても対処を迫られ、技嘉も反撃せざるを得ない状況となり、双方とも引き下がれない状況になったものだ」と指摘した。