ニュース 社会 作成日:2018年7月13日_記事番号:T00078137
海外旅行に出掛けた際、使い切れずに余った現地通貨のうち、特に硬貨は交換方法や使い道がなく、持ち帰ってただ死蔵されるケースが多い。そこに目を付けた台湾のスタートアップが、こうした硬貨を電子マネーに交換して利用できるようにするサービスを考案し、注目を集めている。
このサービス「有銭途(UCHANGE2)」を提供するのは艾威奥普科技(ADDWEUP)という企業。もともと旅行が好きだったという同社創業者の1人、鄧培志氏は、どの家庭にも海外旅行で余った外国の小銭を入れた容器があることに気付き、これを有効利用できないかと思ったことがサービス考案のきっかけとなったそうだ。
ADDWEUPによると、例えば香港へ旅行に出掛け、手元に香港ドルが余ったとしても、現地の銀行で交換できるのは紙幣に限られ、両替に1件、100香港ドル(約1,430円)の手続き費用がかかる。
また同社は、海外旅行者の72%が余った現地通貨を空港の免税店で大して欲しくもない商品の購入に費やしているほか、同じ国・地域を再訪問する際、前回の旅行で余った現地通貨が見つからなかった経験者も63%に上ると指摘した。
「有銭途」があればこうしたケースを回避し、余った小銭を無駄にすることがなくなるというわけだ。同サービスの使い方は、ADDWEUPが提携するホテルか空港の両替所でパスポートを提示した上で、同社サイト上に表示されるQRコードをスマートフォンでスキャン。そして余った現金をホテルや両替所の店員に渡すといった作業で完了。その間わずか60秒程度だという。なお電子マネーへの交換には8%の手数料がかかる。
現在、同サービスが利用できるのは香港のみのようだが、今年9月にはマレーシアで、来年にはシンガポールとタイでサービスを開始する予定だ。
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