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茂徳、ハイニックスからの技術移転に暗雲?


ニュース 電子 作成日:2008年5月30日_記事番号:T00007814

茂徳、ハイニックスからの技術移転に暗雲?

 
 30日付経済日報が韓国メディア、聯合通信の報道として伝えたところによると、ハイニックス半導体が茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)への50ナノメートル製造プロセスの技術移転の許可を韓国政府に申請したところ、「国家の安全に脅威となる」と難色を示され、近く却下される可能性が出ている。

 この報道に対し茂徳は29日、「ハイニックスは技術移転の実現に自信を持っており、楽観的に見守っている」と表明した。

 業界では、技術移転の申請が却下されれば、茂徳がハイニックスを提携パートナーとする意義も失われ、経営面で大きな打撃を受けるとの懸念が出ている。

 50ナノはDRAM生産における世界最新技術で、同技術を使用すれば生産能力を60ナノより50%以上向上させることができる。4月に50ナノでの量産を開始したDRAM世界最大手のサムスンは、ハイニックスの技術移転に対し「韓国DRAM産業に悪影響を及ぼす」と強く反対しているとされる。

 韓国知識経済部は同日、10人の専門家から成る委員会でハイニックスの50ナノ技術輸出が国家の核心技術の漏えいにつながるかどうか討議を行っており、近く結果が発表されるとみられる。