ニュース 電子 作成日:2018年7月16日_記事番号:T00078142
16日付経済日報によると、鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が、米国ウィスコンシン州で建設中の液晶パネル工場に、自動運転車のテストサイト(試験区)を設けると発言した動画が流出した。郭董事長の自動運転に関する考えが明らかになったのは初めて。鴻海グループにとって自動運転の電子部品やIoV(車のインターネット)サービスが、将来の成長エンジンの一つとなる可能性がある。
経済日報によると、郭董事長はリークされたビデオの中で、スマートシティーを視野に、米工場に自動運転車のテストサイトを設けると発言した。また、テストサイトは自動運転車のためのもので、もし自動運転車にぶつけられた者がいれば、罰金を科す規則を設けると冗談交じりに語った。
当局に申請予定
現地メディアは、米運輸省の文書を基に、鴻海が現地当局に自動運転技術の導入を申請する予定だと報じた。1日当たり約4,000人の従業員を工場に送迎する可能性がある。また、この文書によると、工場付近の道路2本で自動運転技術による貨物運搬が行われる見通しだ。
ただ実現には、IoV技術を利用した信号機や通信設備などインフラ整備が必須となる。テストサイトは、米国の提携パートナーが利用する可能性もある。
米工場は早ければ2019年に稼働するとされる。
テスラ供給経験が強み
鴻海傘下の▽液晶パネルの群創光電(イノラックス)▽モジュールの乙盛精密工業(ESON)▽プリント基板(PCB)の臻鼎科技控股(ZDT)──は米電気自動車(EV)大手、テスラに供給している。鴻海グループの自動運転分野への進出で、重要な役割を果たす可能性がありそうだ。
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