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連戦・習近平会談、中台交流の再開訴え


ニュース 政治 作成日:2018年7月16日_記事番号:T00078165

連戦・習近平会談、中台交流の再開訴え

 国民党の連戦・元主席が13日、習近平・中国共産党総書記と会談し、「一つの中国」の枠組みの下での中台交流の再開を訴えた。連元主席と習総書記の会談は4回目で3年ぶり。14日付自由時報などが報じた。

/date/2018/07/16/17lianzhan_2.jpg北京の人民大会堂で習総書記(右)と会談する連元主席(左)。国民党は中台交流こそが、台湾の2,300万人にとっての期待だとしている(13日=中央社)

 連元主席は、中台の「一つの中国」への姿勢として「原則の同じを求め、解釈の異を残すべき」と発言。中台は国と国の関係ではなく、台湾独立の余地を存在させるべきでないと前置きしつつ、まず「1992年の共通認識(92共識)」によって対話を再開、台湾の国際社会参加への障害を取り除き、あらゆる面での協力を実現、歴史が残した政治的分岐への対応に段階的に当たるべきだと訴えた。

 これに対し習総書記は「現在、両岸(中台)の平和的発展にとって形勢は複雑で厳しいが、それでも『大道を行くことが人心の向かう所であり、勢いは止められない』と考える。歴史の赴く方向に自信を持っている」と応じた。

 香港紙・明報は習総書記の狙いについて、「台湾問題は北京にとっての『レッドライン』であることを改めて米国に示すためであり、また、台湾の統一地方選挙で国民党に協力すること」と解説した。ただし、北京が力を入れ過ぎるとかえって逆効果になり、民進党の票が増えると指摘した。

 連元主席の発言に対し、野党・時代力量の徐永明立法委員は、中国が航空会社に台湾の名称問題で圧力を掛けたことで、英国や米国が台湾に声援を送った中、元副総統が北京に出向いて「一つの中国」を吹聴するのは実に恥ずかしいと批判した。