ニュース 石油・化学 作成日:2018年7月18日_記事番号:T00078203
澎湖県湖西郷にある台湾中油(CPC)の石油供給センターでタンクから大量のガソリンが漏れる事故があったにもかかわらず、現場責任者が事実を隠していたことが判明。検察当局が17日、現場を捜索した。18日付蘋果日報が伝えた。
石油供給センター周辺は農地で、農産物が汚染された可能性も懸念されている(17日=中央社)
現場周辺では昨年7月ごろ、台湾電力(TPC)の作業員がマンホールを検査した際、ガソリン臭が漂い、水路に油膜が張るなどの異常がみられたことから、文書でCPCにガソリン漏れの疑いがあると通告した。しかし、タンクの責任者は取り合わず、本社への報告もなされていなかった。現場責任者は度重なる指摘に対し、5回にわたりガソリン漏れを否定していた。本社が事態を把握したのは今年4~5月とされる。
澎湖県政府環境保護局によると、ガソリン漏れは昨年6月にタンク内の油が減少しているのが発見されて以降、底部の腐食を理由にタンク内からガソリンを取り出した11月まで続いたとみられ、漏出量は6万3,700リットルとされる。
CPCの黄仁弘副総経理は「汚染はタンク周辺にとどまり、他には広がっていない」と説明した。しかし、周辺の地下水脈は地下3メートルの所を流れており、地下水が汚染されれば被害が拡大しかねない状況だ。
CPCはタンク責任者に社内処分を下したことを明らかにした。県政府環境保護局はCPCに罰金処分を下す方針だ。
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