ニュース 自動車・二輪車 作成日:2018年7月19日_記事番号:T00078217
ポルシェの新代理店、尚騰汽車による旗艦店「ポルシェセンター新北」が18日、新北市新荘区にオープンした。ポルシェ販売拠点として世界最大規模。メルセデス・ベンツ、レクサスなども販路のアップグレードを進めており、規模3,000億台湾元(約1兆1,000億円)に上る台湾の高級輸入車市場で、シェア争いが激化しそうだ。19日付経済日報などが報じた。
ポルシェセンター新北は、台北MRT(都市交通システム)頭前庄駅そばに位置し、敷地面積は3,100坪、同時に20台の展示、20台の修理・メンテナンスが可能だ。食品大手の義美食品(I-Meiフーズ)の高志尚董事長の長女、高易誼氏が友人らと設立した尚騰汽車が12億元を投じた。台湾で最も豪華なショールームをうたう。
尚騰汽車の高易誼董事長は、台北市、新北市、新竹県市をターゲットとし、既に100台以上を受注、納車を開始したと語った。また、ポルシェの新車販売台数は近年急増しているものの、修理・メンテナンスサービスが不十分だったと指摘し、アフターサービスに革命を起こすと意気込みを示した。5年以内の黒字転換を目標に掲げた。
台湾保時捷(ポルシェ台湾)のマーティン・リンペルト総経理は、尚騰汽車のポルシェファミリー入りを歓迎するとコメント。ポルシェ台湾は、ディーラーとともに台湾販売網の拡大に努めると述べた。
ポルシェは過去40年以上、汎徳永業汽車が台湾総代理店だったが、今年3月よりポルシェが汎徳永業と設立した合弁会社のポルシェ台湾が営業を開始。ポルシェセンター新北は初めての汎徳永業以外による拠点となった。汎徳永業はきょう19日、高雄拠点をオープン。汎徳永業と尚騰汽車の間で今後、顧客や本社からの輸入割り当ての奪い合いも予想されている。ポルシェ台湾は新竹県市や台南市を検討しており、新竹県市には尚騰汽車が出店する可能性もある。
輸入車、拠点を高級化
ポルシェは、今年上半期の販売台数が前年同期比2.3%増の1,669台で、高級輸入車市場6位だった。上位5位は、▽メルセデス・ベンツ、1万5,353台(前年同期比8.9%増)▽レクサス、8,953台(41.4%増)▽BMW、8,012台(12.4%減)▽ボルボ、2,815台(22%増)▽アウディ、1,952台(11.2%増)──と、高い伸びが目立つ。上半期の新車登録台数22万2,194台(2.3%増)のうち、輸入車は43.4%を占めた。
こうした中、高級車輸入車ブランドは競って拠点の高級化を進めている。メルセデス・ベンツは25拠点を擁し、拠点のアップグレードに過去6年で250億元を投じた。BMWは21拠点を擁し、過去3年で100億元を投じた。レクサスは25拠点を擁し、過去2年で50億元以上を投じた。一方、台湾馬自達汽車(マツダモーター台湾、MMT)は昨年7月、世界最大規模の旗艦店を台北市内湖区にオープンした。
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