ニュース 商業・サービス 作成日:2018年7月23日_記事番号:T00078267
コンビニエンスストア大手、全家便利商店(台湾ファミリーマート)は20日から台北市と新北市の計3店舗で生ビールの販売を始めた。ハイネケンのビールサーバーを導入し、250ミリリットル(ml)が期間限定で59台湾元(約215円、通常価格75元)だ。セブン-イレブンも台北市の1店舗で、サントリーのザ・プレミアム・モルツの生ビール試験販売を行っている。コンビニ大手2社での生ビール販売で、仕事帰りの一杯をより気軽に楽しめそうだ。21日付工商時報などが伝えた。
ファミリーマート店内に、ハイネケンの小型ビールサーバー「BLADE」が設置されている(同社フェイスブックより)
つまみ類、ついで買いも
ファミリーマートの生ビール販売は現在、台北市信義区忠孝東路四段の聯合店、内湖区の湖浜店、新北市板橋区の板農店の3店。今後100店舗まで拡大する計画だ。
ファミリーマートの呉雅卿・商品部部長は、生ビール販売は仕事帰りのサラリーパーソンをターゲットに、都市部の繁華街や住宅街の店舗で行うと説明。居酒屋などより価格が安いので競争力がある上、つまみ類の販売増加も見込めると述べた。
ファミリーマートによると、同社のビール売上高は毎年約10%成長している。6~9月の販売量が通年の7割以上を占め、輸入ビールや地ビールが伸びている。猛暑が続く中、生ビールの販売開始で、1店舗当たりビール売上高が3割増えると見込む。
ムードで一層おいしく
一方、セブン-イレブンは13日から、台北MRT(都市交通システム)行天宮駅に近い、スポーツジムとの複合店舗、統佳店(台北市中山区)で、サントリーのザ・プレミアム・モルツの試験販売を行っている。価格は300mlが99元、420mlが129元。
セブン-イレブン統佳店。18歳以上かを確認後、店員がカップに注いでくれる(YSN)
セブン-イレブンによると、生ビール販売は消費者に好評で、仕事帰りや運動後の市民、観光客などの購入が多い。つまみ類の販売も伸びており、今後、生ビール取扱店舗を増やす予定だ。
統佳店の近くに住む30代夫婦は、「毎日通り掛かるたびに目に入るので、つい購入した。瓶入りより高いけれど、生ビールは雰囲気も楽しめて、より一層おいしい」と語った。
イートインコーナーで乾杯(YSN)
セブン-イレブンでは、6~9月のビール売上高は冬季より8割多い。金曜日の夜や週末の販売量は平日の数倍だという。
統計によると、昨年の台湾全土のビール販売額は前年比約1割増の239億元。輸入ビールの割合は35%に上る。若者や女性にも客層が広がり、高単価商品、独自商品、地ビールなどが伸びている。
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