ニュース 社会 作成日:2018年7月24日_記事番号:T00078316
中華民国(台湾)が国際的に国と認められていないことから現在、オリンピックをはじめスポーツの国際大会ににおいて台湾の選手は、「チャイニーズタイペイ(中華台北)」代表名義で参加している。しかし、今年8月4~12日にパリで開催される性的少数者(LGBT)によるスポーツと文化の祭典「ゲイゲームズ」に「台湾」名義で参加できる見通しとなり、各界から喜びの声が上がっている。
世界の舞台ではめったに見ることのできない青天白日満地紅旗を、無事パリの空に掲げることはかなうだろうか(23日=中央社)
ゲイゲームズは今年で10回を数え、今回は92カ国・地域から1万人を超える選手が出場を予定しており、競技・イベント会場も約50カ所と五輪に劣らない規模を誇る。
台湾代表の名誉団長を務めるLGBT活動家、祁家威氏は23日に立法院で行われた、ゲイゲームズ代表団の出発式で、これまで台湾選手は個人名義で同大会に参加してきたが、その貢献が認められ今年、主催者から国・地域として参加するよう招待されたと説明。さらに台湾側の意志が尊重され、「台湾」名義での参加、中華民国の国旗「青天白日満地紅旗」の使用が認められたと明らかにした。
これを受けて2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに「チャイニーズタイペイ」ではなく「台湾」名義での参加の実現に向けて住民投票の実施を呼び掛ける68年メキシコ五輪銅メダリスト(女子80メートルハードル)の紀政氏は、「非常に大きな成果。代表選手は好成績を残し、台湾の知名度を高めてほしい」と語った。
ただLGBTの権利擁護団体、台湾同志運動発展協会の楊智群理事長は、主催者のゲイゲームズ連盟(FGG)から「フランス政府より圧力を受けており、青天白日満地紅旗の使用は控えてほしい」との提案を受けたと明らかにした。またゲイゲームズ公式サイトの参加国・地域紹介ページでも「チャイニーズタイペイ」と表記されている。背後に中国からフランス政府への抗議があったとみられるが、楊理事長は台湾名義での参加と国旗使用実現に向けて全力を尽くすと表明した。
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