太陽エネルギー製品の峰毅光電科技が、太陽電池用シリコンウエハー分野への進出を着々と進めている。８インチ単結晶シリコンウエハーの生産を３月に開始したことに続き、６月末には多結晶シリコンの製造装置の搬入も始める。年末までに単結晶と多結晶のシリコンチップの月産枚数は100万枚に達する見通しだ。31日付経済日報が報じた。
同社の単結晶シリコンチップは大きさ156ミリ×156ミリで、平均変換効率16.3％。月産枚数は３月の５万～７万枚から、６月は25万～30万枚まで増加する。既に顧客メーカー２社から認証を受けており、今後、台南の各太陽電池メーカーとの取引拡大が期待できそうだ。
林秋郎同社董事長によると、これまで太陽電池用シリコンウエハー生産への業態転換に４年をかけ、工場２基の建設に10億台湾元（約34億8,000万円）を費やした。依然早めの原料確保が課題である一方、原料コストが高止まりしている現在、長期の供給契約を結ぶことは将来のリスクにつながるという恐れも指摘した。
