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亜太会館入札に199億元提示、抗議受け延期


ニュース 建設 作成日:2008年6月2日_記事番号:T00007836

亜太会館入札に199億元提示、抗議受け延期

 
 台北市信義区の宿泊・会議施設、亜太会館の売却に向けた公開入札は30日、応札した米企業が提示した総額199億台湾元(約692億円)の買収条件をめぐり、入札参加者から抗議が相次ぎ、不成立に終わった。31日付工商時報が伝えた。

 入札した米EFT社は同物件を保有する威京集団に対し、先に100億元を支払った上で、3年後に信義計画区の不動産価格が1坪400万元に達した場合、さらに99億元を支払うという条件で交渉を申し入れた。しかし、国泰人寿、新光人寿など他の入札者がEFT社の交渉申し入れに厳重抗議したことを受け、威京集団はEFT社の提案を拒否し、入札は延期された。

 亜太会館は馬英九政権発足後のオフィス市況を占う指標として、大きな注目を浴びたが、入札競争は過熱気味との指摘もある。亜太会館の最低入札価格は1月末の段階で69億元だったが、4月に149億元へと引き上げられた。威京集団は総統選後の不動産市場の活性化を見越し、強気に転じたことが背景だ。

 しかし、米シティグループ系のシティグループ・グローバル・マーケッツは適正価格を125億~150億元とするなど、市場では過大評価を懸念する声が上がっている。