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台糖のバイオエタノール工場、11年に稼動へ


ニュース 石油・化学 作成日:2008年6月2日_記事番号:T00007839

台糖のバイオエタノール工場、11年に稼動へ

 
 台湾糖業は、石油代替エネルギー開発推進の政策に従い、嘉義県の南靖製糖工場をバイオエタノール工場に転用する計画を決めた。投資額は26億台湾元(約90億円)、2011年に日産能力200キロリットルで稼動予定で、台湾でバイオエタノールが生産されるのは初めてとなる。2日付経済日報が報じた。

 計画では、同社が保有する契約農地2,000ヘクタールで、農家にサトウキビやタカキビなどのバイオエタノール原料を生産してもらう。これらの農家は、休耕地1ヘクタール当たり9万元の政府補助金の支給を受けられる。

 同社が生産したバイオエタノールは、台湾中油や台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)に供給する。同社の見積もりでは、製造コストは1リットル当たり25元以下で、中国で製造した場合の22.4元、東南アジアでの27元とコスト面で競争が可能だ。

 台糖の当初の生産能力は1年当たり7万キロリットル強。政府のエネルギー政策ではガソリンのバイオエタノール混合率を3~5%と設定しているため、年間のガソリンの需要量1,000万キロリットルから試算すると、バイオエタノールは30万~50万キロリットル必要だ。味王や味丹企業(ベダン)も商機を見込み、東南アジアで工場設置を進めている。