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シャープの有機ELパネル、来年iPhoneに供給か


ニュース 電子 作成日:2018年8月2日_記事番号:T00078473

シャープの有機ELパネル、来年iPhoneに供給か

 シャープの野村勝明副社長は31日、6月より有機EL(OLED)パネルの生産を開始しており、今秋発売の自社ブランドスマートフォンに搭載すると発言した。これにより来年、アップルのiPhoneに有機ELパネルを供給できる可能性が生まれ、実現した場合、鴻海精密工業はグループによる供給部品が増えることで組み立てコストが低減、粗利益率の上昇が期待できる。2日付経済日報が報じた。

 iPhone向けの有機ELパネルは現在、サムスンディスプレイのみが供給している。韓国メディアによると、LGディスプレイ(LGD)の製品もアップルの第1段階の認証をクリアしたが、依然歩留まりが低く、供給開始は今年末になる見通しだ。

 アップルは来年発売するiPhone新機種で、ディスプレイを有機ELで統一すると観測されており、有機ELパネル需要が大きく伸びることになる。シャープとLGDが有機ELパネルを量産、さらに2020年に中国・京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)がサプライヤーに加われば、アップルの問題は解決されるとみられる。

 なお、シャープによる有機ELパネルの生産開始によって、鴻海傘下の帆宣系統科技(マーケテック・インターナショナル、MIC)や、東捷科技(コントレル・テクノロジー)といった関連設備メーカーは商機獲得が見込まれる。