ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台プラの麦寮淡水化プラント、環境影響評価を通過


ニュース 石油・化学 作成日:2018年8月2日_記事番号:T00078479

台プラの麦寮淡水化プラント、環境影響評価を通過

 行政院環境保護署(環保署)は1日、環境影響評価委員会大会(環評大会)を開き、台塑集団(台湾プラスチックグループ)による雲林県麦寮郷への海水淡水化プラント建設を条件付きで認可した。台プラグループは2020年下半期の供用開始を目指す構えだ。2日付経済日報が伝えた。

 海水淡水化プラントは、渇水期に第6ナフサ分解プラント(通称六軽)の工業用水需要を補うために建設されるものだ。第6ナフサプラントは毎日、濁水渓に設けた河川堰(ぜき)から30万トンの水を使用しているが、冬の渇水期には農家と水資源の奪い合いが起きていた。このため、環評大会は08年、第6ナフサ第4期拡張計画の環境差異評価で、台塑集団に独自水源の確保を求めていた。

 今回の環境影響評価では、海水淡水化プラントの渇水期の処理量を日産8万~10万5,000トンとし、通年で1,700万トン以上とすることが決まった。環保署は当初、台プラグループに日産10万トンの処理を要求し、台プラグループの求めに応じ、処理量には調整幅が設けられた。建設費は54億台湾元(約200億円)を見込む。