ニュース 石油・化学 作成日:2018年8月3日_記事番号:T00078506
台湾苯乙烯工業(台湾スチレンモノマー)の林園工場(高雄市林園区)が2日、生産ラインで問題が発生し、稼働を停止した。早期復旧が困難となれば業績への影響は避けられない見通しだ。3日付経済日報などが報じた。
同工場では2日午後5時ごろ、加熱水蒸気炉の安全弁が冷却水の不足によって過大な圧力がかかって破損。綿状断熱材が700度の高温蒸気によって出火し、25分間にわたって燃えた。これによって、年産能力20万トン余りのスチレンモノマー(SM)生産ライン1本が稼働を停止。もう1本の年産能力10数万トンの生産ラインも年次保守で稼働停止中だったため、林園工場のSM生産は完全にストップした。
業界関係者によると、中国が6月より台湾、韓国、米国からの輸入SMに対し3.8~55.7%の反ダンピング(不当廉売、AD)税の課徴を実施したことで、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体合成樹脂)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)などの川下メーカーが在庫の積み上げに動き、SM需要が拡大。現在、取引価格は1トン当たり1,400米ドル以上と、生産メーカーの利益拡大にとって有利な状況となっている。
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