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シャープ日本で白物生産終了、高付加価値部品に集中か


ニュース 家電 作成日:2018年8月6日_記事番号:T00078526

シャープ日本で白物生産終了、高付加価値部品に集中か

 鴻海精密工業グループのリソース再配分の一環として、シャープが来年で八尾工場(大阪府八尾市)での冷蔵庫生産を打ち切り、鴻海のアジア他拠点に移管するもようだ。これにより、シャープは日本での白物家電の生産を終了し、高付加価値の電子部品生産に集中するとみられる。4日付工商時報が報じた。

 証券会社は、シャープは鴻海傘下入り後、販売の重点が中国、東南アジア市場に移り、日本で既存製品の生産を続ける意味が大きく薄れたと指摘。鴻海の拠点を活用することは有効な手法で、世界市場を視野に生産ラインを見直すことで、コスト低減を図り、競争力を高めるとの見方を示した。

 八尾工場の冷蔵庫の年産台数は20万~30万台。冷蔵庫の生産終了後も、照明器具の生産を続ける。また、従来からの研究開発(R&D)業務も継続する。

 八尾での冷蔵庫生産の打ち切りは、年内を予定する矢板工場(栃木県矢板市)での液晶テレビの生産停止に続く動きだ。矢板工場での生産停止後、日本の液晶テレビ生産拠点は亀山工場(三重県亀山市)を残すのみとなる。