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金門県の「新三通」構想、中央政府渋い顔


ニュース 政治 作成日:2018年8月6日_記事番号:T00078542

金門県の「新三通」構想、中央政府渋い顔

 水源に乏しい金門島に中国・福建省から水を供給する海底導水パイプラインの供用開始式が5日、中台双方で行われた。6日付自由時報が伝えた。

/date/2018/08/06/17jinmen_2.jpg式典では、陳県長らが風船を手に供用開始を祝った(5日=中央社)

 中台関係がぎくしゃくする中、供用開始式の形式をめぐり、中央政府と金門県政府が対立。行事の規模を縮小し、式典は「供用開始立ち会い式」という名目で行われた。

 金門島東部の田埔ダムで行われた台湾側の式典で陳福海金門県長は「水の供給は第一歩にすぎない。金門は『通水、通電、通橋』という『新三通』のハブになる」と述べ、中国との間で送電網の接続や橋の建設を進めることにも意欲を示した。

 陳県長は「中国からの導水計画のラストワンマイル(の完成)に立ち会えたのは、多くの両岸(中台)人民による共同の努力の成果だ」と強調した。

 新三通構想自体は以前からある。しかし、金門県政府がこのタイミングで持ち出したことに中央政府は渋い顔だ。行政院のコラス・ヨタカ報道官は「これは台湾側が要求すれば済む問題ではなく、台湾側には完全には決定権がない。全面的に慎重な検討を行ってはじめて推進があり得る」と述べた上で、「全体的検討では金門住民の需要を優先的に考慮する」と述べた。

 大陸委員会(陸委会)も「両岸(中台)間での調整や今後の両岸関係の動向など複雑でデリケートな問題が絡む。これは地方自治に属する事項ではない」と慎重な立場を示した。

 中国側の福建省泉州市で行われた式典には、金門県議会の洪麗萍議長、李沃士前金門県長らが出席した。