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世界的な日の出の名所、基隆・和平島で7年ぶり開放


ニュース 社会 作成日:2018年8月6日_記事番号:T00078543

世界的な日の出の名所、基隆・和平島で7年ぶり開放

 かつて米国の中国語インターネットサイトで「世界で最も美しい日の出が見られる場所21カ所」の一つに選出されながら、台風による被害で7年にわたり閉鎖されていた基隆市・和平島公園の「阿拉宝湾」エリアが4日、再オープンした。海水の浸食や風化によって動物などのように見える奇岩が海岸に立ち並ぶ「阿拉宝湾」エリアは、台湾北海岸の新たな観光スポットとして注目を集めている。

/date/2018/08/06/20heping_2.jpg和平島公園からの日の出(北観処フェイスブックより)

 和平島公園が開設されている和平島は基隆市北部に位置し、全長75メートルの和平橋で本島とつながる0.7平方キロメートルほどの島で、「台湾本島に最も近い島」と呼ばれている。周辺の海岸は海水による強い浸食作用を受けて、岩が将棋の碁盤のように格子状になった「豆腐岩」など独特な景観が形成されている。

 その和平島公園内でも特に、「スフィンクス岩」、「キングコング岩」、「ヒョウ岩」、「ファラオ岩」などの名で呼ばれる数々の奇岩が見られる「阿拉宝湾」エリアは、同様に浸食地形で知られる新北市万里区の野柳地質公園に並ぶ観光スポットして期待を集めていた。しかし7年前に来襲した台風により、遊歩道などが被害を受けて以降、阿拉宝湾エリアは封鎖された状態が続いていたが、このほど修復が完了し、予約制での立ち入りが可能となった。

 初日となった4日、ガイドの説明を受けつつ阿拉宝湾の奇岩を目にした観光客からは「キングコング岩を見つけた」「ブタ頭岩は本当にブタの頭にみえる」などと歓声が上がった。ただ、ほとんどの観光客は「ヒョウ岩が見つからなかった」と語った。これについて公園を管理する北海岸・観音山国家風景区管理処(北観処)基隆站の李思賢主任は「ヒョウ岩は干潮時に特定の角度からしか見えず、いつもは上半身が少しのぞいているだけ」と説明した。海面にヒョウが寝そべるようなその姿は感動するほど神々しいそうで、ぜひ見たいという場合は潮見表を確認してから出掛けた方が良さそうだ。

 和平島公園の園内には独特な地質、地形を観察できる遊歩道が設置されている他、海水浴場、プール、キャンプ場なども開設されており、親子で楽しめるレジャー施設となっている。入場料(阿拉宝湾エリアなど除く)は、一般80台湾元(約290円)、65歳以上・学生(小学校~大学院)40元など。