ニュース 社会 作成日:2018年8月7日_記事番号:T00078567
記録的な猛暑が続く中、バイク利用者にとって直射日光を浴びながらひたすら待機を余儀なくされる赤信号は苦痛だ。台北市内には200秒以上「赤」が続く信号があり、ライダーから恐れられているようだ。
士林区の善路二段34号にある映画撮影所「中国電影文化城」入り口に設置された信号は、平日ラッシュ時の赤信号待ち時間が232秒。また、中山区の中山北路四段と通河街の交差点(228秒)、士林区の仰徳大道一段と至善路一段の交差点(223秒)など、ラッシュ時の赤信号待ち時間が210秒を超える信号が台北市内に8カ所存在する。
桃園市では一昨年、信号待ちのライダーが直射日光を避けようと、街路樹やバスの陰に先を争って入っている状況を考慮し、赤信号の点灯時間を最大40秒短縮する措置を夏季限定で導入した。またこれに倣い、昨年より新北市も同様の措置を導入することを決めた。
秦慧珠台北市議(国民党)は台北市政府に対し、2016年より「赤信号が長過ぎる」との苦情が324件も寄せられているにもかかわらず、改善措置を何も講じていないと批判。11月の市長選挙に国民党から立候補する丁守中氏も先ごろ、「海外の信号は、IT(情報技術)やモノのインターネット(IoT)、クラウドコンピューティングなどの技術を応用して、車や歩行者の通行量に応じて信号の長さを随時調節しており、台北市は遅れている」と指摘し、市長に当選すれば改善を進めると公約した。
こうした批判に対し、台北市政府交通局は、夏休みシーズンに入ると同時に学校周辺の道路では信号の点灯時間を調整しており、その他の地域についても今後、改善を検討すると説明した。
ただこの猛暑だ。多少待ち時間が短くなったところでライダーたちの苦しみが大きく軽減されるとは考えにくい。少しでも暑さが和らぐことを願うばかりだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722