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7月輸出総額、21カ月連続のプラス成長【図】


ニュース その他分野 作成日:2018年8月8日_記事番号:T00078589

7月輸出総額、21カ月連続のプラス成長【図】

 財政部統計処が7日発表した7月の輸出総額は前月比0.4%増、前年同月比4.7%増の283億6,000万米ドルで、同月として過去2番目に高い水準だった。春節(旧正月)の影響で落ち込んだ今年2月を除き、連続21カ月の前年同月比プラス成長となった。蔡美娜統計処長は、世界経済の安定成長、原材料価格の高止まり、ハイテク新技術の用途拡大を理由に挙げた。8日付経済日報などが報じた。

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 製品別では、半導体など電子部品が需要期に入り、93億3,100万米ドルと前年同月比7.2%増加した。

 一方、液晶パネルなど光学器材は9億9,500万米ドルで、前年同月比11%減だった。大型パネルの供給過剰で、価格が下落したためだ。

 従来型産業は▽ベースメタルおよび製品、28億1,600万米ドル(前年同月比9.3%増)▽プラスチック・ゴムおよび製品、21億5,400万米ドル(11.7%増)▽鉱産物、11億1,500万米ドル(9.2%増)──と好調だった。

 その他主要製品は、▽機械、23億7,300万米ドル(前年同月比4.8%増)▽化学品、17億9,700万米ドル(4.6%増)▽電機製品、9億6,100万米ドル(7.7%増)──。情報通信技術(ICT)・オーディオ製品は、29億3,500万米ドル(2.4%減)と前年割れだった。

中国向け8%増

 輸出先別では、中国・香港向けが115億7,900万米ドルで、前年同月比8.1%増と、最も伸びた。電子部品が6億3,000万米ドルで13.5%増だった。

 この他、▽米国、33億4,800万米ドル(前年同月比2.2%増)▽欧州、25億6,900万米ドル(2.7%増)▽日本、20億4,200万米ドル(5.1%増)──は増加した。一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)は49億8,800万米ドルで、前年同月比2.3%減少した。

 蔡統計処長は、8月輸出総額予測について、前年同月比1.5~4%増と、従来より0.6ポイント下方修正した。ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)のコンピューターウイルス感染による生産設備停止が理由だ。下半期については、米中貿易戦争の長期化、アップルのスマートフォンiPhone新機種の売れ行きが不確定要素と指摘した。