ニュース 社会 作成日:2018年8月8日_記事番号:T00078593
南投市の小学校で英語を教える男性はこの夏、東欧へ旅行に出掛けた。旅の最終日にポーランドの首都ワルシャワで街を散策していたところ、見知らぬ人物から「大統領とお茶をしないか」との話を持ち掛けられた。最初は何かの詐欺だと考えて取り合おうとしなかったが、相手の丁寧な態度に半信半疑ながら付いていくと、何と本当に同国の大統領その人が姿をみせ、歓迎してくれたという。
李さん(右2)と妻(右3)。ドゥダ大統領(右1)が自らシャッターを切った(ドゥダ大統領のユーチューブより)
実はこれ、ポーランドの観光当局が考案した観光客誘致に向けた話題作りの一環で、ワルシャワを旅行中の外国人観光客4人を大統領府に招待し、同国のアンジェイ・ドゥダ大統領自らがもてなすというもの。
南投市の平和小学校に勤務する英語教師、李宏哲さん(50)は7月、夏休みを利用し、妻、義母とともに東欧諸国を巡る2週間の旅に出掛けた。そしてワルシャワで旅の最終日を迎え、帰りの飛行機まで3時間に迫った7月12日午後4時ごろ、ワルシャワ大学近くを夫婦で散策していたところ突然、ポーランド大統領府の職員と名乗る人物から「大統領とアフタヌーンティーをいかがですか?」と声を掛けられた。
突拍子もない話に怪しいと感じた李さん夫妻は、飛行機の時間が迫っていることを理由に誘いを断った。しかし身分証明書を提示した上で、懇切丁寧に勧誘した経緯を説明する相手の態度に疑念は薄まり、半信半疑ながらに付いていくことを決めた。
するとその職員は、途中で合流したシンガポール人観光客2人を合わせた4人を本当に大統領府へと案内。さらに中からドゥダ大統領本人が登場、満面の笑顔で手を差し出し、一人一人と握手を交わした。
その後、一行は大統領をガイド役に大統領府内部を見学。さらに執務室でアフタヌーンティーを楽しんだ。その際、ドゥダ大統領から「ワルシャワの印象は?」と聞かれた李さんは持ち前の英語力を生かし、「ポーランドと台湾は歴史的背景が似ています。いずれもかつて内憂外患の問題に直面しましたが、最終的に幸運に恵まれました。また人民は誠実かつ勤勉で、未来に希望が満ちています」と答えた。
また李さんの妻が「(大統領の)仕事は好きですか?」と尋ねるとドゥダ大統領は思わず笑い出しつつ、「これは仕事ではなく、奉仕だと考えています」と応じた。
一国の大統領とおしゃべりができるというめったにない機会を得た李さんは、夏休みが終わって新学期が始まれば、今回のエピソードを基に教材を作成し、「英語ができてもチャンスが大きく増えるとは限らない。ただ、チャンスをつかむことができる」と児童たちに伝えたいそうだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722