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統一地方選、SNS活用した運動盛んに


ニュース 社会 作成日:2018年8月13日_記事番号:T00078671

統一地方選、SNS活用した運動盛んに

 11月の統一地方選挙を控え、選挙運動が徐々に加熱する中、フェイスブック(FB)やLINE(ライン)といったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を活用する候補者が目立っている。

/date/2018/08/13/18kakomi_2.jpg蘇貞昌氏のLINEスタンプ。かわいい図柄で若者の好感度アップといきたいところだ(12日=中央社)

 新北市長選挙に出馬する蘇貞昌元行政院長(71、民進党)は立候補表明の後、これまでに開催した全36回の説明会のほか、政策発表会、産業視察などの様子や、グルメ紹介までを相次いでFBでライブ配信しており、毎回視聴者の数が1万人を超えている。

 蘇候補の選挙対策本部の黄韋鈞広報担当によると、これまでライブ配信の同時視聴で最多を記録したのは民進党主席の蔡英文総統から選挙用の旗が授与されるセレモニーの1,400人余り。累計再生回数では政策発表会の延べ27万回余りが最多だ。

 また12日には新北市万里区の人気小吃(軽食)店「楽透小吃店」で頼清徳行政院長とともに人気メニューを紹介する様子をFBでライブ配信したところ、同時視聴者の数は数千人を超えて最高を更新。さらに約14分間の配信時間中のアクセス数は2万件を突破した。配信終了後、現在までの再生回数は約5万6,000回に上っている。

 さらに同氏選挙対策本部はこのほど、蘇候補の画像を使用したかわいらしいLINEスタンプを発表した。

 一方、国民党から新北市長選に出馬する侯友宜現副市長(61)は、「蘇候補に先駆けてLINEスタンプの提供を始めた」と語るものの、FBのライブ配信はこれまで1回しか行っておらず、後れを取っている格好だ。しかし、おいでタレントの「納豆」と行ったライブ配信の再生回数は9万回を超えたと強調。今後もさまざまなテーマで配信すると意気込みを示した。

 このほか台北市長選では、従来よりインターネット戦略に定評のある現職の柯文哲市長(無所属)が2期目への挑戦を決めた後、FBとインスタグラムに加え、6月にはLINEアカウントを開設。既に約22万6,000人のフォロワーを獲得している。

 一方、国民党の丁守中候補はLINEのフォロワー数が約2万5,500人、民進党の姚文智候補に至ってはわずか6,700人余りと柯市長に大きく水をあけられている。SNSのフォロワー数が選挙結果に直結するわけではないが、若者を中心に、その影響力は無視できず、丁、姚候補とも今後、SNS戦略を強化する姿勢を示している。