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蔡総統が米国で談話、「自由と未来に妥協しない」


ニュース 政治 作成日:2018年8月14日_記事番号:T00078688

蔡総統が米国で談話、「自由と未来に妥協しない」

 中南米の友好国、パラグアイとベリーズ歴訪に向け、経由地の米国に到着した蔡英文総統は13日、カリフォルニア州シミバレーのロナルド・レーガン記念図書館を訪問した際に談話を発表。レーガン元大統領が生前に残した「いかなる問題も話し合いは可能だが、自由と未来については妥協できない」との言葉を引用し、「これはわれわれ台湾人の現在の心情だと信じる」と述べ、現在の中台関係に対する考えを表明したものと受け止められている。中央社が14日伝えた。

/date/2018/08/14/17tsai_2.jpgかつてのベルリンの壁の一部を前に談話を発表した蔡総統。このこと自体が米台関係の大きな前進と受け止められている(14日=中央社)

 1979年に米国が中国と正式な国交を樹立し、中華民国(台湾)との国交を断絶した後、81年に大統領となったレーガン氏は任期中、台湾との友好関係維持と支援に務めたことから、同氏の墓地があるレーガン記念図書館には、2001年に李登輝総統、03年に呂秀蓮副総統、14年に馬英九総統(職位はいずれも当時)が訪れている。

 しかし馬総統が14年に同地を訪問した際は、随行したメディアの取材を受けることが制限されたほか、談話を発表することも認められなかった。蔡総統に対しては今回、談話の発表に加え、メディアにも自由な取材が認められ、米国側が待遇を引き上げたことがうかがえた。