ニュース 社会 作成日:2018年8月14日_記事番号:T00078695
ケニアの淡水湖、ナイバシャ湖で11日、同地を訪れていた台湾人旅行者の男性が、カメラで写真を撮影していたところ、突然現れた野生のカバに襲われて頭部を負傷し、死亡するという事故が発生した。他にも被害者を助けようとした男性客1人がカバの攻撃を受け、足を負傷した。
負傷者の家族2人もケニアに残り付き添っている(13日=中央社)
事故で死亡したのは鶴悠旅行社(クレイン・ツアー・トラベル)が企画したツアー参加者で、同ツアーは今月2日にケニアの首都ナイロビに到着した後、約10日間をかけてフラミンゴの群生地として知られるボゴリア湖や、ヌーとシマウマの季節移動が有名なマサイマラ国立保護区などを巡るもので、費用は約19万5,000台湾元(約70万円)、今回はツアー客28人の他、添乗員1人とカメラマン1人が同行していた。
事故はナイバシャ湖で写真撮影のために設けられた自由時間に発生。13日に帰台したツアー参加者によると、当時4人の旅行者が撮影を行っていたところ、草むらの中から突然、1頭のカバが現れて最も近くにいた張明川さん(66)に襲いかかり、頭部にかみついたという。さらにカバは張さんを湖の中に引きずり込もうとしたため、そばにいた別のツアー客がカメラの三脚を武器に阻止しようとした。すると、今度は呉鵬徳さん(62)が襲われ足に傷を負ったものの、カバを追い払うことに成功した。ただ張さんはその後、病院へ搬送されたものの出血多量で死亡が確認された。
現地メディアは、ツアー客がカバに近づきすぎたことが襲われた原因と報じたが、鶴悠旅行社の洪慧美経理は「ツアー客が撮影していた場所は非常に安全なエリアで、5~6年、ツアーを実施しているが日中にカバが姿を見せたことはない」と説明。事故の発生は予想外だったと強調した。
なお他のツアー客は事故後、随行カメラマンとともに後続の日程を消化したが、車でナイロビへ戻る途中、交通事故に遭遇し、20人が重軽傷を負った。ツアー本体は13日に帰台したが、依然、3人が現地の病院で手当を受けている状況だ。
キリンやゾウなど多様な野生動物を間近に見ることができるアフリカ東部には世界中から観光客が集まり、台湾からも年間約1,000人が同地を訪れている。主にアジアや欧州を一通り巡った40~50代の旅行者が多いそうだが、やはりアフリカは他の地域とは異なる注意が必要となるようだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722