ニュース 自動車・二輪車 作成日:2018年8月15日_記事番号:T00078697
自動車大手、裕隆汽車製造(ユーロン・モーター)が独自ブランド納智捷(ラクスジェン)のSUV(スポーツ用多目的車)「U7」の中国生産を停止する。中国メディアによると、低いブランド認知度や高い販売価格が不振の原因で、今年上半期の中国販売台数は0台だった。ラクスジェンブランド自体が主要市場の中台で伸び悩んでいる。昨年より推進する新車投入計画や組織再編で、再起を図る。15日付蘋果日報などが報じた。
「U7」の中国生産停止について裕隆集団の幹部は、事実と認めたものの、台湾での販売は継続すると強調した。
裕隆汽車は2008年に納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)を設立し、09年に新車販売を開始。「U7」は11年9月、中国市場に最初に投入した車種で、11年に7,058台、12年に3万1,100台売れた。当初はホンダのSUV「CR-V」に次ぐ売れ行きだったが、82万~134万台湾元(約300万~480万円)という高価格や、燃費が悪い、故障が多いなどの問題が露呈したことで、販売が下向いた。モデルチェンジや値下げを行っても状況は改善せず、17年の販売台数は180台にとどまった。なお、累計販売台数は7万3,302台。
100%販社、てこ入れ
中国でラクスジェンの製造・販売を担っていた東風裕隆汽車(東風汽車集団との合弁会社)は15年の新車販売台数6万315台から、16年は4万502台まで減少した。こうした中、裕隆汽車は昨年、6億人民元(約97億円)を投じ、ラクスジェンの中国販売を手掛ける100%子会社、納智捷(杭州)汽車銷售を設立。5年で10車種を投入する「ラクスジェン510戦略計画」を始動し、今年の販売成長を目指している。
一方、交通部の統計によると、ラクスジェンの台湾での新車登録台数も昨年1万4,730台で前年比9.8%減と、前年割れに転じた。今年上半期は6,553台どまり。なお、09年からの累計販売台数は11万216台だ。
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