ニュース 社会 作成日:2018年8月15日_記事番号:T00078721
台湾を訪れる外国人観光客の約8割を個人旅行者が占めるという最新統計からもうかがえるように、台湾の観光市場は個人中心に大きくシフトしている。こうした中、台北市では外国人バックパッカーをターゲットとする英語ガイド付きの徒歩ツアーが人気を呼んでいる。
新興旅行会社「ツアーミーアウェイ」の創業者、チェスターさんは「タイのバンコクも最初は人気観光地ではなかったが、多くのバックパッカーによって評価されたことをきっかけに発展していった」と指摘。台湾は独特な歴史を持ち、日本やシンガポールに比べ物価が低いため、アジアでトップクラスの「バックパッカー都市」となれる潜在成長力を秘めているとの見方を示した上で、「まずバックパッカーに素晴らしい台湾旅行を体験してもらえば、さらに多くの観光客を呼び込むことができる」と語った。
「ツアーミーアウェイ」は、▽西門紅楼や台北公会堂(中山堂)、総統府といった歴史的建造物を巡る「オールドタウン台北ツアー」▽龍山寺を含む万華区の古い町並みを散策する「龍山寺コース」▽永康街エリアの喫茶店や骨董(こっとう)品店をのんびり散策する「台北チルアウト(癒やし)ツアー」──の3種類のツアーを、無料の英語ガイド付きで提供している。
スケジュールは「オールドタウンツアー」が月、水、土曜日の午後2時から2時間半~3時間、「龍山寺コース」が火、金曜日の午後7時半から2~2時間半、「チルアウトツアー」が木、日曜日の午後2時から2時間半~3時間。
チェスターさんは、ツアーを通じて地元の歴史、文化、日常生活を体験してほしいと語っており、外国人旅行者の多くが興味を示す台湾の寺院や廟(びょう)に関する文化を体験できる「龍山寺コース」では、旅行者に縁結び祈願の仕方、おみくじの読み方、お香を持って参拝するやり方などについて地元ボランティアから解説を受けることができるとしている。
また有料ツアーとして、▽夜市(ナイトマーケット)で屋台料理12品を体験する「ハンガーゲーム」ツアー、500台湾元(約1,800円)▽パブで台湾ビールや高粱(コウリャン)酒を楽しむ「パブ・クロウル」ツアー、700元──も用意されているほか、自由にスケジュールを設定できるプライベートツアーも提供しており、個人旅行で安く、深く台北を楽しみたい人は参加してみてもよいかもしれない。
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