国巨（ヤゲオ）傘下のインダクター大手、奇力新電子（チリシン・エレクトロニクス）の鐘世英総経理は16日、チップ抵抗器の受注が満杯で、在庫回転日数が10日以下となっており、年内は価格上昇が続くと見通しを示した。17日付経済日報が報じた。
チリシン傘下のチップ抵抗器メーカー、旺詮（ラレック・エレクトロニック）は年内に月産能力400億個まで拡大する予定だ。昨年は270億個で、現在は340億個、来年には450億個以上に拡大するとみられる。鐘チリシン総経理は、ラレックは昨年のうちに設備を発注していたが、もし今年発注したのなら設備が届くまで時間がかかったはずと述べた。
また鐘総経理は、今後、顧客の一体成型チョークコイル採用が拡大する見込みで、来年、月産能力を10億個まで拡大する予定だと語った。現在は約８億個で、世界首位。
チリシンは６月に美磊科技（マグレイヤーズ・サイエンティフィック・テクニクス）を買収、11月末に美桀科技（マジック・テクノロジー）の買収が完了する予定だ。
