ニュース 政治 作成日:2018年8月17日_記事番号:T00078768
米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)元理事長のリチャード・ブッシュ氏は、蔡英文総統が喫茶チェーン大手、85度Cの米ロサンゼルス市内の店舗を訪れた結果、同社が中国ネットユーザーの攻撃の的となり、「1992年の共通認識(92共識)」への支持表明を余儀なくされた事件で、「中国の台湾に対する最悪のいじめだ」との見方をボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューで語った。17日付自由時報が報じた。
中国・国務院台湾事務弁公室(国台弁)の龍明彪副主任は16日、「中国でビジネスをする一方で台湾独立勢力を支持することは、いかなる企業でも決して許さない」とどう喝した(16日=中央社)
ブッシュ氏は、今回の事件は、中国がこうした問題でネットユーザーへの放任を決めていることを示していると分析。蔡総統が独立派であれば、訪れた企業も独立派企業だというのは、いじめの中でも最悪のものだと強く批判した。その上で、85度Cの声明の中にあった「両岸一家親(中台は一つの家族)」はひどい皮肉で、美しい家族ではあり得ないと指摘した。
85度Cは「92共識」支持表明にもかかわらず、台湾の公式ホームページが16日、中国からとみられるハッキング被害を受けた。ハッカーらは蔡総統の画像に「とてもくやしいけど言わない」「お前を絞め殺すと信じるか」などの簡体字の中国語の文字を重ね合わせて85度Cのホームページを乗っ取り、同社はページ閉鎖を余儀なくされた。
85度Cを展開する美食達人(グルメ・マスター)は、同日の株価が一時ストップ安となり、終値では前日比7.5%下落。過去1年で最低水準となった。
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